今回は山遊びについて感じることを思いつくままに書いてみたい。
【ニッコウキスゲが美しい夏山】
昨年は三嶺、今年は瓶ケ森を登ったが、四国の山は2,000mに満たないものの山深くルートは非常に険しい。
若いころは重登山(テント泊の縦走)で南北アルプス、八ヶ岳方面へ足繁く通っていたものだ。これは久田久弥の『日本百名山』登頂への憧れといえるものであったかもしれない。
【春の京都北山で雪遊び】
【本格的雪山の西穂高岳に登る】
定年後は近年のホームグラウンドになっている丹沢山塊や箱根外輪山への日帰り登山が中心で(奥多摩は登山開始時のホームグラウンドであった)歩いており、重登山は70歳を過ぎたころから体力的に無理を感じてきたので2023/4月の瓶ケ森(四国山地)登山を最後にしたいと決めていた。
【マイカー登山も楽しい思い出が多い】
これまで特に定年後はアウトドア―ライフの観点から言うとマイカー利用の登山・キャンプ・釣りが中心で、移動型と言えるものだった。丹沢山塊(神奈川県)と伊豆箱根(神奈川・静岡県)エリアといった近場でトレッキングと渓流釣りを楽しんできた。
【相模湾で釣り仲間とアマダイ釣りを楽しむ】
【丹沢の渓流も楽しかった、大物も釣れた】
【テント泊は山小屋泊と異なる楽しみがある】
思えば、これまで高地縦走の登山を中心としたアウトドアーライフであったが、これからの山遊びは体力的なこともありキャンプ地で自然にどっぷり浸かりゆっくり過ごす滞在形へと変えていきたいと思っている。
幸いにも讃岐山地にわずかな山林があるのでそこをマイキャンプ場としアウトドア―ライフの集大成にしたい。かねがね75歳(後期高齢)を迎えるころからマイキャンプ場の設営を始めたいという構想を持っていたので今はよい時期だと思っている。
【簡単なツリーハウスも造ってみたい】
記憶をたどると、子供のころ楽しんだ夏のキャンプ生活はそれまでの遊びと全く異なるもので、何か大人の遊びのように感じられた。
キャンプでの炊飯、キャンプファイアーなどどれもがこれまでの遊びのカテゴリーに入らない別のもので遊びの楽しさが全然違っていた。
大人びたイメージの遊び感覚がそれまでとは異なる充実感をもたらしてくれたので中学時代は夏休みの恒例イベントにもなっていた。
大した装備があったわけでもなく、炊飯用の飯盒と椀(カップ類)、ナイフ(包丁)タープ(青色ビニールシート)、鋸鉈の類、紐ロープなど。食料は米、生卵、福神漬け、ふりかけ、缶詰(カツオフレーク)など簡単なものだった。
加えて、酒とタバコを誰かしらが持ってきた、我家は酒の販売をやっておりウイスキーなど店から持ち出した記憶がある。
今で思えば、このころから先々で不良老人になる素質があったように思う。
会社生活の後半(東京新橋の支店勤務時)にM社グループの同好会に参加して山・海へメンバーの皆さんとご一緒する機会が多くなり登山・釣りの楽しさに魅了された。装備や道具類(登山靴・テント・釣り竿など)が徐々に増え完全に趣味となった。
同好会で知り合った多くの仲間との山・海でのアウトドア―ライフは本当に楽しくて充実した内容であった。
1995年頃マイカーを再購入したのを機に車を利用したアウトドア―ライフが始まり、車には常に登山・釣り・キャンプの装備が積まれており、毎月どこかへ遠出していたように思う。新たに旅の途中で温泉へ立ち寄り汗を流すことの快適さを味わってから『立ち寄り湯』の楽しみも増えた。
【雪遊びの後は温泉立ち寄り湯だ】
【丹沢山塊登山後の立ち寄り湯】
これからは、自分流に山遊びのスタイルを変化させマイキャンプ場で四季を通じ静かに過ごせたらと思う。
これまでの人生を振り返りながら山で遊ぶという、なんと贅沢なアウトドア―ライフであろうか。
近頃では『人生最後の息抜き』をするチャンスであると考えるようになった。